 |
足場代無料を謳う業者は危険？ [基礎知識]
「ただいまこのあたりの地域限定で足場代無料キャンペーンやってます！」
チラシや飛び込みの営業マンがフックに使うセールストークとして、足場代無料を謳う業者は危険かもしれません。
100％怪しい悪徳業者とは言えませんが、消費生活センターに寄せられる苦情の中で足場費用に関する相談も少なくないからです。
足場代無料は怪しいのか？
外壁塗装や屋根塗装工事には欠かせない足場についてご説明したいと思います。
1：足場を組むのは大変
工事現場の側を通りかかって、実際に足場を組んでいる所見かけたことがある方ならわかるはず。
足場を組むことは一人ではできません。
2～3人、現場によっては5～6人で足場を組みます。
当然この足場を組む作業のために人件費がかかります。
そう考えると「足場代無料」ということは、人件費の一部を無料でサービスにしますと言う事と同じです。通常はあり得ないと判断することが妥当でしょう。
2：足場を自社で持っている業者とレンタルしている業者がある
大手の外壁塗装・屋根塗装業者などになると足場を自社で所有している業者もあります。
しかし多くの業者は足場部材はレンタルして、現場に設置しています。
レンタルするという事は、足場代を業者がレンタル費用として建て替えるという事です。
足場代が無料になることは考えにくいでしょう。
3：本当に無料の業者もある
本当に足場代を無料にしてくれる業者もあります。
ここで必ず確認すべき点は見積書です。
見積には概算見積と詳細な見積もりと、大きく2つあります。
悪徳業者が良くやる手口で「概算」見積で細かい詳細な項目を記載しない見積もりを提示するところがあります。
もし外壁塗装や屋根塗装をお願いしようと検討している業者が、足場代無料をトークとして見積書を提示してきた場合は、項目を確認して「足場費用」と「足場設置の人件費」の項目が無料になっていることを確認しましょう。
実際に会った話ですが、見積もりの項目では足場代は無料になっていましたが、合計金額では他の業者と変わらなかった。つまり足場代金は表面上無料になっていたと思いますが実際は別の項目で金額を水増しして合計金額は他の業者と変わらなかった、なんてこともありますので注意が必要です。
4：業者は複数から見積もりを取ること
足場代無料という目先のお得感に惑わされることなく、俯瞰で物事を考えるのなら複数の外壁塗装・屋根塗装業者に見積もりを依頼して比較することで、気が付かなかったことに気づくようになります。
特に外壁塗装や屋根塗装といった500万円以下の工事については許可や資格が不要であることもあり、悪徳業者が横行している業界でもあります。
外壁塗装・屋根塗装後のアフターフォローはもちろんですが、お願いする前の段階でこちらの質問に親切丁寧に答えてくれるか？営業マンの人柄はどうか？その会社の施工実績はあるのか？会社の運営年数は長いのか、短いのか？など、業者を選ぶ時にも見るべきポイントは沢山あります。
外壁塗装・屋根塗装で「足場代無料」なんて、セコイキャッチフレーズに騙されてはいけません。
そもそも、無料とかタダほど怪しいものはないというのが世の常であります。
外壁塗装・屋根塗装業者は、最低でも2～3社から見積を取って比較し、実際にその業者さんと話をしてみないと本当に良い業者なのか？なんてわかりませんので。
タグ：外壁塗装
